辞書をひかず、分からないところは飛ばす〜英語多読のキホン(4)
2013年02月08日 10:36
| 英語多読のキホン
知らない単語をどうしよう?
英語の勉強法のひとつとして、今では広く知られるようになった多読について基本的な概要を解説したいと思います。今回は、多読のポイントのひとつである「辞書を引かず、分からないところは飛ばす」について解説しますね。
多読のポイントとして、スラスラ読めるぐらいのやさしい本を選ぶ、という点があります(参照)。知らない単語が少々出てきてもよいので、話の流れがだいたい追える程度の本を選ぶのが多読のポイントです。目安としては知らない単語が全体の5%以下のもの(20語に1語程度)、また理解度としては8割前後までの本を選びます。
辞書で読書の楽しみを中断しない
いくらやさしい本とはいっても、一冊通じてすべての単語を理解しているということは、最初は少ないと思います。そんな時に、読んでいてついつい知らない単語の意味を調べたくなりますが、多読ではできれば知らない単語は知らないままにどんどん読み進めて行く方法がベターです。
知らない単語をそのままで勉強になるの?という疑問も当然出てきますよね。もちろん、知らない単語を熱心に調べて一個一個覚えていくのも勉強になると思います。でも多読という方法では、読書途中になんども辞書を開いて読書を中断するということは、読書の楽しみを半減させてしまうという考えから、あまり辞書をひくことを推奨していません。多読の肝は、勉強として取り組むのではなく、あくまで読書を楽しんで長く続けること、です。
なんとなく意味が類推できれば大丈夫
では、知らない単語に出会った際にはどうすればいいのでしょうか。それは前後の文脈から、なんとなく意味を類推するということを行います。少しむずかしい気がするかもしれません。でも、考えてみてください。日本語でも、私達はすべての単語の意味を知っていて、本を読んだり、人の話を聞いたりしているわけではありませんよね。そんなときに、意識的か無意識的かはその時々ではあるにせよ、前後の文脈からだいたいの意味を類推しながら読み聞きしていることが多いと思います。
実は、前後の文脈から類推するというのは、誰でもが持っている能力です。その能力がうまく発揮できる限界が、最初に多読本を選ぶ際のポイントとしてあげた基準です。知らない単語が全体の5%以下(20語に1語程度)であれば、十分私たちは前後の文脈から大まかな意味を類推することができるんです。おおまかにでも意味が類推できれば、本(物語)の流れを掴みながら先に読み進められますね。そんな調子で本に夢中になることが、多読の肝です。
わからなくてもOK、でもちょっとぐらいの辞書もOK
とはいえ、まったく分からない単語もたまには出てくるはずです。そんな時には、まったく分からないままでも大丈夫。少しぐらいわからない単語があっても、一冊の本で考えればまったく問題なしです。そうはいってもやっぱり気になる・・ということもあるかもしれないですね(笑)。私はそんなときは、辞書でささっと調べることもします。あんまりルールに縛られすぎて、窮屈に思うのも「楽しむ!」という観点では百害あって一利なし。それぐらいの気楽さで、読書を楽しめればよいと思います。
多読を始めた最初のころは、物語を通してけっこう重要なキーワードになる単語を分からないまま読み進めてしまい、もうなにがなんだか(汗)・・という状況に陥ったこともあります。また、物語の主人公の名前なのに、この単語はなんて意味だろう・・・と類推を巡らせていたなんてことも。。はい、あまりルールに縛られすぎるのもよくないかも、という教訓です。みなさんの参考になれば。(レベルにあわせた本の選択がばっちり決まっていれば、こういうこともなくなっていくんでしょうけどね。でもそのあたりも経験なので、最初は難しいですよね)
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