YL(読みやすさレベル)とは?〜英語多読のキホン(5)
2013年02月12日 10:39
| 英語多読のキホン
YLを参考にして読む本を選べる
英語の勉強法のひとつとして、今では広く知られるようになった多読について基本的な概要を解説したいと思います。今回は、多読に取り組むにあたって非常に便利な指標である「YL=読みやすさレベル」について解説します。
多読を行うにあたって、どのレベルの多読本を読もうかというのは、最初に戸惑うポイントだと思います。そんな時に指標とできるのがYL(読みやすさレベル)です。YLは、英語多読の普及に尽力しているSSS英語多読研究会が、音頭を取って策定している指標です。
読者の意見をもとに読みやすさを数値化
YLは、SSS英語多読研究会を中心に、多くの教師の意見や実際に多読をされている読者の意見を総合して、英語学習者にとっての読みやすさを数値化したものです。数値は0.0〜9.9で、数値が小さいほど読みやすいことを表します。
SSS英語多読研究会のサイトでは、各GradedReader(GR)とLeveledReader(LR)のたくさんの本のYLを公開しています。自分のレベルにあった多読本を見つけたら、その本のYLをチェックしてみてください。そのYLを目安にして、次に読む本を決めることができますね。
違う出版社、違うシリーズを横断して選ぶ
また、YLが特に便利な点が、各多読本を出版している出版社に関係なく、横断的な指標として策定されている点です。各GradedReader(GR)やLeveledReader(LR)には、それぞれのシリーズごとに数段階のレベル表記がされています。
同じ出版社の本だけなら、そのレベルを参考に同レベルの本を選ぶことができますが、出版社が違うとこっちの出版社のレベル1はあっちの出版社のレベル何?という疑問が出てきますね。そんな時に、YLであれば出版社関係なく、同じ指標で比較できます。違うシリーズの本でもYLを基準にして新しい本を探すことができますね。
TOEICスコアでいうとどのくらい?
最後にあくまで参考ですが、各YLがTOEICのスコアと比べるとどのくらいのスコアにあたるのか?という一覧表をご紹介します。だいたいのレベル感の参考にしてみてください。
TOEIC YL〜
500点 YL0.0-0.8〜
600点 YL0.5-1.8〜
700点 YL0.5-3.0〜
800点 YL1.0-4.0〜
900点 YL1.0-5.0
900点〜 YL1.0-6.0
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